予定どおりにいかなくてもOK。それでも、自分たちで予定を組み立ててもらう理由

先日の記事で、フリースクールようへんでは、その日の予定を子どもたち自身が組み立てていると書きました。なぜそれをこれほど大切にしているのか、あらためて書いてみたいと思います。

朝の対話のあと、子どもたちは「今日の記録表」に、今日どんなことをするかを自分で書き込んでいきます。絵を描く、本を読む、工作をする、ドリルをやる。順番も、どれくらいの時間をかけるかも、自分で決めます。

これが、実はとても難しいことなのです。

学校では、何をするかも、いつするかも決まっています。時間割があることで安心して過ごせる子もいますし、それ自体は悪いことではありません。決まっているからこそ、目の前のことに集中できるという面も確かにあります。

ただ、決められていることが息苦しくなってしまう子もいます。やらなければいけないことが並んでいると、それだけで動けなくなってしまう。ようへんに来るお子さんの中には、そういう経験をしてきた子もいるのではないかと思います。

だからといって、何も決めずに一日を過ごすのとは違います。ようへんでは、自分で決めるという手間を、あえてかけてもらっています。

大人になったときのことを考えています

私がこれを大切にしているのは、大人になったときのことを考えているからです。

子どもたちの教育のゴールは何かというと、やはり自立していくことだと考えております。大人になったときに、自分の足で立って、自分で方向を決めて歩んでいく。

大人になると、一日の予定を決めてくれる人はいません。何時に起きて、何から手をつけて、どこで切り上げるか。全部自分で考えて、自分で決めて、自分で動いていくことになります。どんな仕事をするか、どんな暮らしをするかも、自分で決めていくことになります。

それは責任を伴うことでもあります。でも同時に、自由で自分らしくいられるということの証でもあるのではないでしょうか。

予定どおりにいかなくても、まったく構いません

ここが大事なところだと思っています。

自分で組み立てた予定が、そのとおりに進むことはあまりありません。途中で気が変わることもあれば、思ったより時間がかかることもあります。それで全然かまわないのです。

「これはちょっと予定を変えよう」「今日はここでやめておこう」。そう判断できることも、自分で決めるということの一部です。

大事なのは、自分の意思を持って組み立てたということ。そして一日の終わりに、組んだ予定と実際とを見比べて、今日はこうだったな、次はもう少しこうしてみようかな、と振り返ることです。

この積み重ねが、少しずつ力になっていくのだと思います。

学校に行っていない時間だからこそ

いきなり完璧な予定を組めるようになるわけではありません。大人がそばで支えながら、自分がやりたいことを見つけながら、少しずつ進めていくものです。

ただ、こうして自分で組み立てて、試して、振り返るという時間は、なかなか持てるものではありません。学校に行っていない今だからこそできる経験でもあると考えております。

来週の火曜日も、朝の対話から始めます。どんな予定が並ぶのか、私も楽しみにしています。


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