先日の記事で、ようへんでの一日が、朝に立てた予定とは違う形になっていったことを書きました。
「一日中ポケカをやる」と決めて始まった日です。ドリルの取り違えをきっかけに折り紙へ移り、午後は兄が弟に教えながら、2人で折り続ける時間になりました。
その日いちばん盛り上がったのは、この折り紙の時間でした。朝の記録表には、書いていなかったことです。
予定とは違う時間が、いちばん盛り上がった。この一日を、私がどう見ているのかを書いてみます。
予定は、その日の入口
ようへんでは、朝の対話のあと、その日の予定を子どもたち自身が「今日の記録表」に書き込みます。
予定は、達成すべき目標ではないと思っています。その日をどこから始めるかを決めるためのものです。
何もない状態から一日を始めるのは、大人でも難しいことです。やりたいことがいくつかあっても、最初のひとつが決まっていないと、どこから手をつけていいのか迷ってしまいます。だから、最初の一歩を自分で決めておく。この日は、それがポケモンカードでした。午前中は決めたとおり、2人で対戦をしたり、持っているカードを交換したりして過ごしていました。
予定を、最後までやり遂げる目標として見ると、午後の折り紙は「一日中ポケカ」から外れた時間ということになります。でも、その日の熱があったのは、むしろその時間のほうでした。入口として決めた予定から一日が動き出して、その先で、記録表に書いていなかったことに出会っていったように感じられました。
変わっていくところまで、自分で
以前の記事で、予定を途中で変えることも、自分で決めることの一部だと書きました。この日は、それを目の前で見せてもらったような一日でした。
ポケモンカードに熱中しているうちに、だんだん他のこともやりたくなっていきました。折り紙の本を開くと、兄が以前覚えたクリーパーを折り始めて、弟も「一緒に作りたい」と言い出しました。そこから午後は、2人で教え合いながら折り続けていました。
そして午後2時には、2人でようへんを抜けて、友達の家に遊びに行きました。兄が前の日に学校へ行ったとき、友達と放課後に遊ぶ約束をしてきていたのです。
どれも、子どもたち自身が決めたことでした。
自分で選んだことを、そのとおりにやってみる。それができたという経験は、自己効力感、つまり「自分はやれる」という感覚につながっていくと考えています。この手応えは、朝に決めた予定どおりに一日が進んだかどうかでは測れません。予定から始めて、途中で変えて、変えた先でもまた自分で選んでいく。その一日全体が、自分で組み立てた一日なのだと思います。
来週の火曜日は、どんなところから一日が始まるのでしょうか。その先で何に出会うのかも含めて、楽しみにしています。
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